2014年 02月 18日
2月18日 (火) これといったネタがないので、今日は阿川佐和子さんの「聞く力」からです。 35の目次で、一つ一つが心をひらく35のヒントという構成。で、『21相づちの極意』から。 医者と患者、上司と部下、親と子、先生と生徒の関係のように上下関係がはっきりしてる場合、だいたいは 上のものが下のものに助言(アドバイス)するのがほとんど。 臨床心理学者の河合隼雄先生は、患者さんにアドバイスは一切しないという。 患者さんの悩みを聞いてアドバイスしても、すべては結果オーライとはならないからだという。 心の病を治そうとするならば、地道に原因を探さなければいけない。他人(先生)の指示に頼ってしまうと、うまくいかないのはアイツ(先生)のせいだと勘違いをする恐れがあり、病気の治療には役立たない。 河合先生は患者さんの話を聞き、「相づち」を打つ程度のことしかしないそうだ。 相手が喋っているとき、「うん」・「そうそう」・「ふんふん」と相づちを打ってやると、相手は気分よく さらに喋ることができる。 ちょとした会話でも、「相づち」を打てば気分がいいし、打たなければ相手は「不安」がる。 「相づち」とおなじ「合いの手」もある。 『ハアー、よいよい』 ・ 『さ、どっこいしょ』 ・ 『よいよい、よいやさっと』のような「合いの手」を入れれば、カラオケ・宴会が盛り上がるように「あいづち」は場の雰囲気も良くする効果もある。 職人の世界はブっキラボーの人間のカタマリだが、親方が新入生に手とり足とり教えなくとも、自分で考える力のある者は、教えなくともメキメキと腕をあげる。 逆に覚えようとする気力の小さい者は、なかなか腕をあげるに時間がかかる。 聞く力は聞く方が大事なのは間違いないが、話すほうも その聞く力を意識し、前向きな姿勢になれるよう話をしなければいけないんだろう。
by wagayanao
| 2014-02-18 21:23
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