2014年 01月 18日
1月18日 (土) 昨日 高橋克彦の『火城』を読み終えた。 主人公は佐野常民で後の日本赤十字の創設者。 佐賀藩の藩主(殿さま)鍋島閑叟の下で近代日本を作るために働いた。 まだペリーの黒船来航以前にすでに、佐賀藩 鍋島閑叟は危機感をもっており、蒸気船・電信機・蒸気機関車・製鉄所・鉄砲・大砲の国産化すべきと考えていた。 佐賀藩は、明治維新の立役者 薩摩・長州ほど華々しくなく、閑叟は殿さまであるため志士活動などはできない。 閑叟は部下である佐野常民に、『火城』という言葉を知っているか聞いたという。 常民はそれを殿に聞いた。 『火城』とは、陣の周囲に松明(たいまつ)をならべて防壁となすことである。 佐賀は大砲を並べる事によって日本の『火城』となろうとした。 まだこの時点では佐賀には蒸気船どころか、大砲・精錬所もない。 そんな思惑とは異なっても、すでに佐賀は『火城』となっておる・・・・・・ と鍋島閑叟は常民にほほ笑んだという。 その翌年 ペリーの黒船来航があって日本は大騒ぎ。 ▼ 本の内容をくどくど説明するつもりはないが、殿さまにもピンからキリまでいる。 肥後熊本藩の殿さまが都知事選に立候補した。 立候補する以上明白な選挙公約ってもんが必要だ。 どうも 自分で作れないらしい。・・・・・・まっ 殿さまだから家臣が作るのは当然。 脱原発を旗印に強力な援軍を味方につけ、いざ 公約を発表の段になり、 世論・マスコミから 意地悪な質問 佐川から借りた1億円 どうなったの? 猪瀬前都知事の倍だよね? 東京オリンピックを否定していた殿さまが、会場を一部被災地に なんて案をだすのってどういうこと? 世が世なら こんな失礼な質問は殿さまに向ってできない。 ▼ 熊本っていえば、クマモンが有名だが 一昔前は 童歌(わらべうた)。 ↓ あんたがたどこさ 殿様さ 殿様どこさ 熊本さ 熊本どこさ 永田さ 永田町には 佐川がおってさ それを クロネコが鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ 木の葉で ちょいと かぶせ~~~ 童歌だと殿さまと佐川は鉄砲で撃たれ、煮て焼いて食われてしまう。 それが20年後に復活するなんて 細川元総理 あんたは ゾンビ? 日本の『火城』は東京。 長崎でもなく新潟・大阪・北海道でもない。 敵を威嚇し、堂々と松明で明るくするリーダーがほしい。
by wagayanao
| 2014-01-18 22:32
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