2014年 08月 01日
8月1日 (金) 月刊誌「清流」9月号が届いた。 パラパラと読むと、見開きのページの最後の方に『高杉晋作』の辞世の句が載っていた。 ↓ 本文と辞世の句は、あまり関係していない気もしないではないが、その『辞世の句』は なかなかの名文。 ↑の記事の拡大です。 ↓ 下の句を望東尼(もとに)という尼さんが付け加えたといのは、始めて知った。 ネットで調べたら、病床の晋作が筆で「上の句」を書き、それが限界で筆をおいたそうだ。 見舞っていた尼さんの『望東尼』が下の句をつけてくれて、晋作は微笑んだという。 上の句 面白き事も無き世を面白く 単刀直入に解釈すれば、【面白くない世の中を面白く】 ってことでしょうが、元気な頃の晋作と違い、今は病床でこの先の運命も自分は知っていたのだろう。 それを五・七・五で詠い・・・・・・ 筆を置いた。 見舞っていた『望東尼』も女性であるが志士をかくまったり、和歌の心もあった。 下の句 住みなすものは 心なりけり 七・七をいれてくれた。 みごとな五・七・五・七・七に出来あげっています。 晋作がほほ笑んだのは、下の句で、解釈により「辞世の句」にもなるし、自分の意思を残った志士に伝えることもできた。 一般の解釈は・・・・・ 自分の気持ちや考え方次第で、人生は面白くもつまらなくもなる。 ついでで申し訳ないが、以前のブログで「東条英機」の辞世の句を載せたことがある。 有為の奥山 今日越えて 弥陀のみもとに 往くぞうれしき 仏教の「いろはにほへと」から取った、盗作のような辞世の句。 せめて何百万人も戦争で死んだのだから、自分の死に際しての『句』としては、怒りもこみあげてくる。 ついでのついでで申し訳ないが、京都の「大河内山荘」で書写したものです。 ↓ 良寛さんの辞世の句だそうだ。 さすがは良寛。 当方はまだ「辞世の句」は早いが、騒がしく鳴いていた「セミ」が木からポトッと落ちていく死にざまもいいもんだ。
by wagayanao
| 2014-08-01 21:52
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