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我が家のパート5

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2014年 08月 14日

鹿屋

8月14日  (木)

高校野球も明日の第2戦で1回戦が終了だ。

鹿屋中央高校(鹿児島代表)は聞いたことがないなぁ~、なんて気にも留めなかったが、昨日・一昨日と読み終えた『』戦場に輝くベガ』の主人公が沖縄へ特攻した基地が鹿屋だった。

特攻基地は「知覧」が有名。 何年か前に読んだ『指揮官たちの特攻』をもう一度ナナメ読みしてみた。



鹿屋_b0193252_16564068.jpg


『鹿屋航空基地』は終戦直前に大分に陣地変更をしている。 どうもアメリカ軍の攻撃を恐れて大西・宇垣司令官官の敵前逃亡のようだ。

本では、軍艦が沈む時、総員を退却させ、艦長は身を艦橋に縛りつけ、艦と運命を共にするのが、帝国海軍の伝統のはずなのに。・・・・・とある。

宇垣第5航空艦隊司令長官は奇妙な行動をその後におこした。 8月15日ポツダム宣言を受け入れ、日本は全面降伏したが、中津留大尉を呼び、

これより艦爆5機をもって沖縄敵艦隊を攻撃すべし。 という命令をだした。 戦争が終わったのに最後の特攻だったんですね。

宇垣長官も指揮のため特攻機に同乗するという。

命令を受けた中津留大尉は中津隊全機11機でお伴します。といい、最後の特攻に参戦したそうだ。

宇垣長官は、第5航空隊の最期であり、運命を特攻に託したのだろう。

宇垣長官は短刀をもち特攻機に乗り込んだが、その短刀は山本五十六元帥からもらったもの。

宇垣は連合艦隊参謀長時代に、山本司令長官と2機に分かれて前線視察に出たが、敵戦闘機に襲われ山本機とともに撃墜された。宇垣機は不時着水し、生還できたが、以降「山本元帥の仇を討つ」というのが口癖だった。

ここまで「指揮官たちの特攻」でした。 ここから『戦場に輝くベガ』からです。


 
鹿屋_b0193252_1734293.jpg


ちなみに海軍の飛行機の名前は

銀河・彗星など星に関する名称は爆撃機

彩雲・瑞雲など雲に関する名称は偵察機

雷電・月光など気象に関する名称は戦闘機

白菊のような草木の名称は練習機だそうだ。

主人公は銀河に搭乗し、3人でペアを組む。パイロット・電信員・偵察員だ。 爆撃機なのに偵察員とは変な組み合わせだが、視界の利く日中なら島伝いに針路も可能だが、戦況の悪化したこの頃は夜間の奇襲しかなかった。

主人公が鹿屋基地から出撃したのは5月20日夜。 戦艦大和も撃沈され、沖縄もアメリカ軍に占領され、本土をB29が全国主要都市に焼夷弾を落としていた。 沖縄近くまで飛行し、敵艦船を目視できるまで迫ったが。敵グラマンが雲の上で待っており、一斉に攻撃された。

ただでさえ戦闘機と爆撃機では攻撃力は違う上に、「銀河」は片道燃料の分だけ爆弾を積んでいた。

勝負にならない。

『戦場に輝くベガ』のストーリーは主人公の和夫は銀河の乗組員(偵察員)で、レーダーのない夜間飛行のため、星を頼りに飛行する。
和夫のフィアンセは海軍水路部で南太平洋上から星を見た時の場所別・時間別で表を作り、それで、自分のいる位置がわかるという。 
当初は南方のラバウル・ソロモン諸島が多かったが、戦局悪化によりその仕事も北上し、大本営発表のウソの報告も、感じていたという。

▲ 今ネットで調べてみたが、「銀河」に搭乗した主人公の和夫は千葉からウルシ―環礁へ敵空母へ、特攻するために出撃した。その作戦をたてたのは「宇垣」だった。

ウルシ―特攻前に和夫の「銀河」は千葉から出撃し、硫黄島経由でサイパンのB29拠点基地、アスリート米軍基地の夜襲攻撃に成功している。
反撃する敵機に攻撃されながらも「銀河」は補給基地のある硫黄島に帰還できた。

戦場に輝くベガ』 も 『指揮官たちの特攻』 も 甲子園の『鹿屋中央高校』もそれ自体は関係ないが、なんか考え深いような縁があるんですね。

明日は終戦記念日の8月15日。  

by wagayanao | 2014-08-14 18:18


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