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我が家のパート5

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2014年 10月 31日

てんてこ舞い

10月31日  (金)

俳句や川柳は好きだ。 よくもまぁ5・7・5の短い言葉で表現すると感心する。

小林一茶の俳句は、小動物を人間と同じ目線で見た「句」が多い。

有名な句です。 ↓

① われと来て 遊べや親の ないスズメ

② やせ蛙 まけるな一茶 これにあり

③ やれ打つな ハエが手をする 足をする

②は小さいカエルと大きいカエルのケンカの様子を一茶が応援してる句だが、実際はカエル同士は、大恋愛の末の性交渉の場面なんですね。 実物のカエルの交尾の様子を見ると、♀カエルは嫌がっているのか?強姦しているようにも見える。
カエルから見れば必死な状況なだけに、小林君よ「余計なお世話じゃ・・・」と言いたいところだろう。

④ 田に畠(はた)に てんてん舞の 胡蝶(こてふ)かな

④は蝶蝶がむつれあいながら、田んぼに舞って行ったかと思うと畑に舞い戻る。 忙しく動き回る蝶蝶だなぁ~・・・・・といった意味の句。
これも②と同じように蝶蝶のSEX(交尾)の様子なんですね。

今年もヒラヒラと舞うアゲハ蝶はよく観察した。 飛ぶ様子はヒラヒラなんてもんじゃない。フラフラだ。 酔っ払いの千鳥足みたいなもんで、よく目的地に飛んでいけるかと感心もするが、ヒラヒラと飛んでる時は卵を葉っぱに産みつける時や、花の蜜を吸うような時。 他の場所への移動の時は,別人のように一直線でジェット機のように飛んでいく。 
アゲハ蝶は鳥のように、うまく飛べないような感じもするが、アゲハのSEX(交尾)はお互いに飛びながら空中SEXなんです。そんなことする鳥はいまだみたことがない。

△ やっと本題です。

④が詠まれた頃は、1813年頃。 この頃までは、「てんてん舞」 と 「てんてこ舞」が併存して使われていたという。

「てんてん舞」は1732年に始めて登場し(文献に)、「てんてこ舞」はその40年後の1770年に文献に登場したという。

「てんてん舞」のてんてんは、締め太鼓の擬音語だという。 『てんてんてん ててんてん』・・・と。

能などの舞は太鼓に合わせて舞うシーンが多い。 太鼓を早く打つ「舞」は忙しいシーンに多い。 それが転じて、忙しい様を『てんてん舞』と呼ぶようになったが、すぐに『てんてこ舞』と変わり、いつのまにか「てんてん舞」は使われなくなったという。

今日の情報は月刊誌「清流・12月号」山口仲美さんからでした。 

by wagayanao | 2014-10-31 20:56


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